日晩山(ひぐらしやま)(744m)

【前書き】
 13〜15日は3連休にもかかわらず天気予報はあまり良くない。何もせずに連休を終わるわけにもいかないので、頻繁に天気予報を見ていると14日は日本海北東に高気圧があり、山陰地方がかろうじて晴れの予報になっている。13日夜に島根まで出かけることに決定。
 さてどこに行くか。全国道路地図帳を持ち出して、日帰り圏内の適当な山を探す。
 目に付いたのが、益田市の日晩山と春日山。気持ちよく歩けて、山頂からの展望の良い山はどちらか。春日山は恐羅漢山や亀井谷も見下ろせるようで魅力的ではあるが、金曜の柔道で首と右上半身を痛めていることもあるので、標高は低いが展望のより良い日晩山に登ることにした。何と言っても日晩山と書いて「ひぐらしやま」。名前が良いではありませんか。

【年月日】’08.9.14(日)
【コースタイム】
(移動)北九州出発(7:00)→(中国自動車道)→小郡IC→(国道9号)→益田→(国道191号) →
     →(県道益田澄川線)→(登山口が分からずうろうろ)→真砂公民館(11:00)
(登山)真砂公民館(11:10)→日晩峠(12:00)→日晩山(743.5mピーク)(13:35-55)→蛇渕(14:50)→
     →広場(15:00)→公民館(15:15)
(移動)真砂公民館(15:35)→(国道191号) →(国道9号)→小郡IC→帰着(19:00)

【費用】高速代:行き\2,650+帰り\2,950=\5,650    ガソリン代:約450km分
【同行者】単独

【写真と解説】

 この看板までは順調にたどり着きました。渓流が好きなので蛇滝の方から登ろうと思い車で公民館横の道を登っていきましたが、登山口らしきものがありません。どんどん行くと道が峠を過ぎて下り始めたのでおかしいと思い、引き返し、脱穀作業中の家族に登山口を聞きました。中年のおじさんは登山口を知らないようでしたが、90歳位のおじいさんが道を下ってT字路を左に行って、お宮さんの所から登れるとの返事。その通りに道を下ると何のことはない、この看板の場所に再び戻ったのでした。
 さて、次は駐車場。今日は真砂地区の運動会です。駐車出来る場所がない!もう一度、この看板を見ると駐車して良い場所が◎で示してある。この看板の左にある真砂公民館に車を止めました。蛇滝の登山口が分からないので、仕方なく日晩峠から登ることにしました。

 上の写真は真砂公民館の駐車場です。診療所とかも一緒にあるので平日は地元の人に迷惑にならないように駐車しましょう。

 波田天満宮の前を通って日晩峠(標高480m)を目指す。旧街道らしく、道は良いのだが、最近、登山者がいなかったのか、ジョロウグモの巣が多くて、どうしようもない。ストックを振りながら進むが時々、蜘蛛の巣に気付かずに諸に頭を突っ込んでしまう。その内、周りがブンブンとやかましくなる。私に付いて、ブヨ?が追ってくる。とにかく凄い数。残り少ない虫除けスプレーを体に降りかける。
 ストックで蜘蛛の巣を払いながら、タオルでブヨを払う。蜘蛛の巣を避けるために目を正面に向けていると地面では蛇がうようよ。蛙がたくさんいたのでそれを食べるために蛇も寄ってきているのだろう。変な模様の子供の蛇もいた。
 もう登るのを止めて帰ろうか、という心境。暑くて汗を拭きながら、全然楽しくない登山。鬱陶しいだけ。
 案内板によると日晩峠まで1636m。約50分で到着。上の写真が縦走路への入口。
 歌碑の案内板と写真の左に東屋があります。
 縦走路はマツ類もあります。山の上の松林はあまり経験がないのですが、蜘蛛の巣払いに気を取られていると中々マツに気が付きません。
 縦走路はマツ、コナラ、クヌギ類があり、感じがよいのですが、蜘蛛の巣は相変わらずです。

 縦走路には、キノコ類が異常にたくさん咲いています。こんなのは初めてです。
 倒木に咲いているのは、大山で見ましたが、ここのは地面からボコボコ咲いています。

 白いキノコ。傘の開いた白いキノコもあったので、これは今から傘が開くのでしょうか。

 いかにも毒キノコという感じ。他にも灰色、黒いの、饅頭みたいなの、傘の大きさが20cm位の異常に大きなキノコなどたくさんありました。

 紫色のキノコです。私はキノコは全然分からないのですが、キノコの好きな人には非常に良い場所だと思います。

 日晩峠から2300mで標高743.5mの三角点のピークに着きました。
 というのは最初の案内板を見ると分かるように三角点743.5mと平山(日晩山)は区別してあるのです。
 ここに来るまでに当然、平山(日晩山)は通過しているはずですが、どこだか全く気が付きませんでした。
 しかし、国土地理院の地図では、743.5mの三角点に日晩山と書いてあります。
 今日はここで広島から来たという4人の中高年登山者に会いました。彼らは蛇滝側から登ったそうですが、やはり登山口が分からずに苦労したそうです。
 ここの400m手前に第2展望台があります。写真右150m程度に第3展望台。今日は大気不安定でこの時点で既に周囲に積乱雲が湧いており、かなり霞んできていたので展望は得られませんでした。

 上の写真は標高743.5mの三角点のピークから第2展望台。

 上の写真は第3展望台。天気が良ければ、日本海や恐羅漢山などが見えるんでしょうかね。
 下山は来た道を引き返そうかと考えていましたが、広島組に聞いたら、蜘蛛の巣は払ってあるということなので蛇滝側に下山することにしました。
 下山路は最初、杉の植林の中を急激に下っていくので単調な味気ない道でしたが、途中から自然林に変わり、道も良く整備されていました。ただ、途中から道が二股に分かれており、そこではやはり蜘蛛の巣に悩まされました。

 蛇滝入口です。奥に工事現場みたいに足場が組んであります。
 残念ながら蛇滝の水はほとんど流れていませんでした。

 蛇滝から10分で広場に出ます。広場には相当数の駐車が可能です。トイレもあります。登山口の竹林と清流は綺麗です。
 写真右奥にある広場から下ってくると私が最初に車で登っていった道に出ました。私は公民館横の道を真っ直ぐ写真の左方向へ行ったわけです。
 写真の看板前を右に行くと蛇滝側登山口の広場に着きます。

 看板です。
 今回、このコースを周回してみて、やはり1周するのが良いと思いました。案内板の距離数を合計すると7kmちょっとでしょうか。
 登りでは引き返そうかと思ったほど不快な登山でしたが、降りてきたら結構楽しいコースでした。

 島根の田舎。私が生まれたのは谷の中のもっと田舎です。

 長崎も稲を良く天日で干していますが、ここも干しています。福岡では天日で干しているのをあまり見たことがないような。
 お婆さんが杖をついて歩いていたので、公民館に降りる道を聞きました。

 車で帰りに引き返して写真を撮りました。下山口は写真右側に外れますので743.5mピークは写真右寄りのピークかもしれません。
 農家は稲刈りもほぼ終わり、稲を干したり、早い所は脱穀していました。

【後書き】
 登山コースには、真砂地区活性化協議会だったとおもいますが、100m間隔で距離数が表示してあります。
 この日晩山(ひぐらしやま)は、ホームページで検索しても登山報告の数がそう多くは表示されません。どちらかといえば、マイナーな山の部類でしょうか。山頂で会った広島の4人も私が北九州から来たというと「まあ、こんなあまり有名でない山に遠くからわざわざ来て」と言うほどの山でしょうか。
 しかし、言い伝えでは、最初の看板にもあるように、このコースは菅原道真が九州に落ちる際に歩いたそうではありませんか。
 日晩山がもっと有名になって真砂地区がもっと活性化したら良いな、と思いました。
 何と言っても島根県は私の生まれた県ですから。素朴さを失わないで町が活性化する良い方法はないだろうか、そんなことを考えました。

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